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会陰ヘルニア、鼠径ヘルニア、去勢手術

今回ご紹介させていただくのは、8歳のミックス犬の男の子です。

 

他院にて会陰ヘルニアと診断されたようです。そして、そちらでは手術ができないとのことで、当院にご相談にきました。

自力で排便できず、便が出せないため、食事をたべると吐いてしまい、ご飯がたべれずだんだん痩せてきたということでした。

 

身体検査では、だいぶ痩せてしまい、5kgあった体重が3kgきるまでになっていました。泥状で血液交じりの便をすぐにちびっていました。左側の会陰ヘルニアがあり、直腸検査では、その場所に直腸が膨らんでしまっていました。さらに、内また部分も膨らんでおり、何度も力んでいたために起こった鼠経ヘルニアもありました。

こちらが鼠径ヘルニアです。

会陰ヘルニアは、去勢していないオスに多くおこります。今回、手術にて会陰ヘルニアを整復することになりました。

こちらが会陰ヘルニアです。

 

炭酸ガスレーザーを使って、去勢手術、鼠経ヘルニア整復手術、お腹の中で大腸を縫い付けて固定する手術、そして会陰ヘルニアの整復手術を行いました。

 

レーザーを使って行うため、出血が少なく、術野がはっきりと見えるので、これだけの手術を同時に行っても回復が早いです。

術後、無事に腸も正常な位置にもどり翌日から食欲もあり、回復も順調でした。

 

途中経過で、便もいい形になってきちんと自分でだせるようになり、少しずつ体重も増えてきました。

今は食欲旺盛で便もするっとでて飼い主様もとてもほっとされていました。