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眼球摘出手術(日帰り)

今回ご紹介させていただくのは、19歳の日本猫の女の子です。

 

今年の春くらいから、右目に黒い変化が起こっていることに気づいて他院にて診察を受け、高齢なため様子を見ていたようです。徐々に眼球自体が大きくなって表面から出血するようになってきたため、どうにかほかに手立てはないこのかとセカンドオピニオンとしてご来院されました。

 

身体検査では、右目が完全に飛び出してかさぶた状態になっており、顔を振ったり、いじったりすると出血が激しく怒っていました。さらに、右のあごのリンパも腫れてきて大きくなってきていました。

他院で虹彩メラノーマと言われていたため、手術も検討していたようですが、高齢すぎて麻酔と手術のリスクが高いため、手術で取り除くことができないでいました。

 

当院でのほかの検査では、いまだ明らかな転移もなく、血液検査も全身の状態もそれほど悪くなかったため、一つのオプションとしてQOL改善のために眼球摘出をあげることにしました。

 

炭酸ガスレーザーを使って、出血を最小限にして手術時間も短時間で終わらせます。

今回は、同時に下顎リンパ節の切除を行って無事に麻酔から回復することができました。

 

翌日には、食事もよく食べてくれて安心しました。

 

今まで不快感でいっぱいだった眼球がなくなり、快適になったように見えます。

 

今後も少しでも快適に長生きできることを祈っています。