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肛門嚢摘出手術(日帰り)

今回ご紹介させていただくのは、15歳のミニチュアダックスフンドの女の子です。

少し前にお尻をきにしていたので飼い主様が肛門嚢をしぼったのですが、出血があり、腫れてしこりがあるようだということで来院されました。

同時に椎間板ヘルニアの症状もあったため、最初はヘルニアの治療をしながら肛門嚢も経過を見ていました。

のちに腰はよくなりましたが、肛門嚢の炎症がおさまらず、血膿まで出てきました。

外科的に処置するために麻酔をかけることをお話ししたところ、両側とも肛門嚢を取ってほしいとのご要望があり、今回両側の肛門嚢切除手術を行いました。

炭酸ガスレーザーを使って、左側の感染している方は肛門嚢ごとレーザー光線で蒸散させて開放で手術をしました。

一方、反対側の肛門嚢は、正常だったため、肛門嚢を慎重に分離して袋ごと取り除く方法で切除しました。

左側は、術後も排膿できるように解放したままで数日消毒洗浄を行いながら傷の管理をしました。

術後2週間で右の縫合は抜糸でき、左の傷も順調に治癒してきています。

無事に抜糸も終わりました。今後肛門嚢の問題に悩まされずに快適に過ごしていただけることでしょう。