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乳腺腫瘍・子宮卵巣摘出(日帰り手術)

今回ご紹介させていただくのは、市外から来院された15才のマルチーズの女の子です。

数か月前にお乳にしこりがある事に気づかれ様子をみられていたそうですがだんだんと大きくなってしまったとご来院されました。

また、陰部より出血が1か月以上続いているとのことでした。

診察させていただくと、乳腺の一番下に約10㎝ほどの大きなしこりができてしまっていて、腫瘍は左足の大腿部にまで大きくなっていていまにも弾けてしまいそうでした。

また、そこ以外にも左右に分かれて複数しこりがあり超音波検査では卵巣子宮に異常がある事もわかりました。

今回は両側に多数の乳腺腫瘍が点在していた為飼い主様とご相談させていただき、まず今回は子宮卵巣摘出と大きなしこりができてしまっている左側の乳腺の片側全摘出を行い、その後残りの右側の乳腺全摘出を行うプランとなりました。

高齢であり心臓に雑音もありましたが、CO2レーザーを用い出血を最小限に抑え今回も無事日帰りで手術を行う事ができました。

術後はしっかりと起立する事もでき、飼い主様も安心されたようでした。しばらくは、肢のひきつれ等気になるかもしれませんが、歩行の邪魔になっていた腫瘍がなくなり快適に歩く事が出来るようになることでしょう。手術翌日より食欲もあり、歩行も問題ないとのことで飼主様も安心されていました。

反対側の手術もありますが、病気に負けず元気に生活していただければと思います。