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胃捻転症候群

胃捻転症候群(いねんてんしょうこうぐん)とは

名前の通り、胃がねじれてしまう病気です。はっきりとした原因は分かっていませんが突然起こる病気で、胃がねじれる事で胃の入口と出口が塞がり胃内にガスや胃液が充満し胃が膨張してしまいます。

症状としては、腹部がパンパンに腫れてくる、嘔吐の仕草をみせるが嘔吐ができない、呼吸が苦しそうになる、舌の色が悪くなってくる、などがあります。

治療せず放置しておくと数時間後には死亡してしまう本当に恐ろしい病気ですので、異変が起きたら少しでも早く治療をしなくてはなりません。緊急を要する疾患です。

胃捻転は、ボクサーやグレートデン、シェパード、セントバーナードなどの超大型犬~大型犬が発症しやすいので注意が必要です。

食後の激しい運動や、水やごはんを急いでたくさん食べたりする事がきっかけになる事もあると言われています。

今回ご紹介させていただくのは

超大型犬の7才の男の子です

呼吸が苦しそうでもどそうとするが、何もでてこないなどと様子がおかしいとの事でご来院されました。

検査の結果胃捻転を発症している事がわかり、すぐに緊急手術をする事となりました。

こちらが手術前のレントゲンの写真です。

黒くなっている部分が胃ですが、ご覧の通り胃がねじれて、ガスがパンパンに溜まっています。

ねじれてしまった胃を正常な状態に戻し、今後胃がねじれてしまわないように体壁に胃を固定する手術を行いました。

そしてこちらが手術後のレントゲンの写真です。

黒く映っていたガスがなくなり、正常な状態に戻っている事がわかります。

この子は術後の回復も順調にいき、すっかり元気になりました。

しかし胃捻転はいつ起こるかわからない、恐ろしい病気です。発見が遅れると数時間で死亡してしまうほど、死亡率が高い病気ですので、特に大型犬で愛犬の様子がおかしい事に気が付いたら、早急にかかりつけの病院へ行ましょう。

名古屋市 昭和区 動物病院

動物レーザーセンター