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会陰尿道ろう術

今回ご紹介させていただくのは、10歳のロシアンブルーの男の子です。

朝から尿か出ないのか何度もトイレに行っているとのことでご来院されました。

診察時には、尿がほとんどでなくなっていて、触診でも膀胱が固くなっていました。この状態は尿道閉塞といい、早く尿を抜いてあげないと危険な状態になりかねません。その日はカテーテルをペニスから入れて尿を出すのですが、ペニス先端でつまりがあり、なかなかカテーテルが入りませんでした。

やっとカテーテルを入れることができ、その日は膀胱内を何回も洗浄しました。同時に行った検査で膀胱結石があることがわかりました。

数日治療を行っていたものの、カテーテルを抜いてしまうと再び尿道閉塞がおこおり、排尿できませんでした。

繰り返し閉塞するため、やむを得ず、会陰尿道ろう術という、尿道を広く確保する手術を行うことにしました。

炭酸ガスレーザーを使って出血を最小限にして手術を行うことができました。

こちらが手術後の写真です。新しく尿道口を作りました。外観も特に問題ありません。自分で排尿できるようになりました。

術後も入院して管理していましたが、最終的に尿道から自分で排尿できたため治療も終了となりました。

今後も問題なく排尿できて長生きできることを祈ります。