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口腔内腫瘍切除の日帰りレーザー手術をうけられた9歳雑種の女の子 

今回紹介させていただくのは、口腔内腫瘍切除の日帰りレーザー手術をうけられた、体重20キロの中型の9歳雑種の女の子です。

静岡県富士宮市からご来院されました。かかりつけの病院で腫瘍があるといわれたが何もできないといわれたとのことで、当院のHPの症例をみて手術できないかとご来院されました。

腫瘍が大きく食事するときに出血し、食欲がおちてきているとおっしゃられていました。

口の中の腫瘍はどんどん大きくなってしまい腫瘍組織ももろく崩れやすいので出血が止まらなくなってしまうこともあります。ですので早めに手術を行う必要があります。

 

レーザーを用いて口腔内の腫瘍を少しずつ切除し無事に摘出しました。犬歯の前から後臼歯の最後まで上顎の骨ごと大きく切除しました。

腫瘍は鼻腔の中まで浸潤し上顎の半分以上まで浸潤していましたので、手術時間も長時間のものとなりましたが、麻酔の覚醒もよく術後の口からの出血もないため当日夕方、飼い主様にお迎えに来ていただきました。

飼い主様にあえるとブンブン尻尾をふりふり甘えていました。

術後もしっかりとした足取りで日帰りで帰られました。

術後当日夜より腫瘍による痛みがなくなったせいか、食欲もしっかりあり、翌日朝もしっかり食べれたと飼い主様も安堵の表情でした。

術後の血液検査も、貧血や腎機能、肝機能も問題なく食欲げんきもありなによりです。

とっても優しく怖がりなわんちゃんなので、入院せずにすみ術後夜から飼い主様と一緒にベットで寝れたのもよかったかもしれません。

物理的な腫瘍からの痛みから解放され、生活の質があがることでしょう。

 

 

口に中に大きくできた腫瘍です。

 

手術後

 

術後、腫瘍を大きくとった為、左側の頬はへこみますがそれほど大きな顔の変形もなく、手術当日よりお口からご飯食べれています。