MENU

軟口蓋過長・鼻孔狭窄症・歯石取り・抜歯

今回ご紹介させていただくのは、横浜からお越しいただいた、12歳のパグの女の子です。

寝ている時に無呼吸になりチアノーゼ状態になってしまって5分おきにくるしくて起きてしまう。お水を飲んで吐いてしまう事が頻繁におこるとの事でした。

また、歯が折れてしまい地元の病院で全身麻酔下による処置を受けようと思った所、全身麻酔をかける際に呼吸困難状態に陥り処置をおこなう事が出来なかったと言う事でした。

当院にお越しになるまで、地域の病院や大学病院などご相談に行かれたそうですが、重篤な喘鳴があり麻酔のリスクが高く死亡してしまうかも、また永久気管手術になるかもしれないと手術に踏み切れなかったそうですが、だんだんと無呼吸の症状がひどくなってしまいこのまま様子をみているのはつらいのでなんとか手術ができないかと決心され遠方からご来院されました。

 

もう一度しっかりとご相談させていただき、軟口蓋過長症、鼻孔狭窄症の手術、折れてしまっている後臼歯を抜く処置を同時に行う事になりました。

 

麻酔をかけてよくみると軟口蓋がとてもながく厚くなっていて、気道の入り口を塞いでいることがよくわかります。

 

こちらが、レーザーによって長かった軟口蓋を切除し終わったところです。出血もなく気道の入り口を塞ぐものがなくなりました。

レーザーで出血や腫れ、痛みを最小限に抑え無事手術する事ができました。術後飼い主様も面会にこられ無事に麻酔から覚めてる様子に心からホッとされているご様子でした。

 

手術のあと面会にきていただきましたが、元気に尻尾をふっている姿を見てオーナー様も本当に安心された様子でした。鼻孔を同時にひろげたので、呼吸もずいぶんと楽にできるようになりました。

横浜に帰られてからも呼吸も落ち着いていて、夜もよく眠れているそうです。

これからもストレスなく元気に長生きしてもらいたいと思います。