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直腸腺癌(日帰り手術)

今回ご紹介させていただくのは、15才のミニチュアダックスフンドの男の子です。

食欲や元気はあるが、便に血が付く事が続いていて、腸からできものが飛び出してきてしまい、近所の病院でおしもどしていただいていたそうです。ここ最近は便をするたびに飛び出してしまい、便も全部出きらないとの事でご来院されました。

検査させていただくと、直腸に腫瘍がある事がわかりました。

高齢でありオーナー様も心配されていましたが、レーザーで出血や腫れ、痛みを最小限に抑え日帰りで手術する事ができました。

今回は直腸pull-throughテクニックと言う方法(肛門から腸を外へ引っ張り出し、腫瘍ができている部分の腸を輪切りに切除する方法)で手術を行いました。

術後は食欲元気も旺盛で、便もすることができ、オーナー様も安心されていました。

術後の排便も狭窄もおきずに順調にできているそうです。

ただ、病理検査の結果は悪性の直腸腺癌でしたので、これからの経過観察が必要となります。

これからも病気に負けず元気に長生きしてもらいたいと思います。