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鼠径ヘルニアと会陰ヘルニア(結腸固定術)の日帰り手術

今回ご紹介させて頂くのは15歳のミニチュアダックスの男の子です。

1年前より右臀部が膨らんできてしまい、最近は自力での排便が困難になってしまったとのことでした。

飼い主さんがお尻の脇を押してあげるなどして、毎日の排便をサポートしてあげていたようです。

また他院で3年前に手術を受けた鼠径ヘルニアの再発もみられ、右側の内股の付け根が大きく膨らんでいるとのことでした。

初診時のレントゲン検査では、鼠径ヘルニアの中に腸管が脱出しているのが確認されました。

お尻の横の会陰ヘルニア内には主に腹腔内の脂肪が出ておりましたが、いつ膀胱や腸管が脱出してもおかしくない状態でした。

15歳と高齢でしたが現在排便に障害が生じている事や、今後症状が悪化する可能性を考え整復手術を実施することとなりました。

手術前の写真がこちらです。(鼠径ヘルニア)

手術後の写真がこちらになります。

(鼠径ヘルニア)

(会陰ヘルニア)

レーザーを用いることで出血が最小限に抑えられ、術後の炎症や痛みなども軽減でき、当日退院して行かれました。

現在は元気・食欲ともにあり、排便も自力でスムーズにできているようです。

これからも元気に過ごしていただきたいと思います。