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舌腫瘍(扁平上皮癌)

今回ご紹介させていただくのは14歳のマルチーズの男の子です。

数か月前からよだれに血がまじるようになりかかりつけの病院で舌の裏に腫瘍ができていると言われたそうです。

また数週間前から食欲がなくなり、舌が動かしにくいのかお水もごはんもまったく食べられなくなってしまったそうで、詳しく調べるためCTと細胞診の病理検査を行ったところ悪性の扁平上皮癌の疑いである事がわかったそうです。

また舌の下に広くはびこっており手術が難しく高齢であり心臓の病気もある事から、抗がん剤などの内服や放射線治療などをすすめられたそうです。

当院に来院された時には、よだれをたらし、かなり苦しそうにされていました。

 

こちらが手術前の写真です。

舌を中心に口腔内に腫瘍が広く増殖してしまっており、舌に大きな穴が開いてしまっています。

舌に腫瘍が大きくはびこっていたため舌を切除することになりました。

 

こちらが手術後の写真です。

高齢で、さらに心臓も悪く術前は食事がしっかりととれていなかったため体調も万全ではありませんでしたが、レーザーで出血や腫れを最小限に抑え無事手術する事ができました。

舌を切除したので術後ごはんが口から食べれるかオーナー様もとても心配されていましたが、少しずつ口から食べるリハビリを行い、オーナー様にも一生懸命サポートしていただき今ではフードやお水も口から自分で食べれるようになりました。