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下痢でご来院されたノルウェージャンフォレストキャット6カ月男の子 

今回ご紹介させていただくのは、ノルウェージャンフォレストキャット6カ月男の子です。ペットショップからひきとられてからずっと下痢が続いていて、抗生剤や整腸剤をもらっているがずっと4カ月間下痢状態で治らないとご来院されました。処方食もいろいろ試したけれど変わらないとのことでした。飼い主様は肛門腺が垂れ流しなのでしょうかともおっしゃられていました。

診察させていただくとひどい水様便で、絶えず下痢が出ている状態で、肛門の周りもひどくただれている状態でした。直腸検査をしてみると、直腸の粘膜も激しい炎症がおきていてすぐ出血してしまうほどでした。家に来てから一度も形のある便をみたことがないそうです。

いろいろ詳しく検査をさせていただくと、コロナウイルス感染とトリコモナス原虫とクロストリジウムの混合感染をしていることがわかりました。これでひどい下痢をおこしていたわけです。

治療を進めていくと、下痢も落ち着き形のあるコロコロうんちがちゃんとでるようになりました。

下痢は一般の対症療法で落ちつく場合がほとんどですが、ながくこじらせている場合はほかに原因がある場合があるかもしれませんね。

今回は原因がわかり、治療に反応してくれたのでなによりです。