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全抜歯手術・食道チューブ処置

今回ご紹介させていただくのは、推定10歳の男の子の猫ちゃんです。

他の動物病院で重度の口内炎と診断され、食欲がなくなってきたと来院されました。診察させていただくと、口内炎の痛みから口を開けるのも痛がって嫌がる状態でした。診察の結果、十分にご相談させていただき、飼い主様も希望されたため全抜歯手術を行うことになりました。

エイズウイルスも陽性で、鼻炎もみられましたが慎重に検査を行い手術となりました。

炭酸ガスレーザーを使って出血を最低限に歯肉を切開して、全ての歯を根っこから残さず抜歯して、歯肉を丁寧に縫合しました。

 

術後しばらくは口から食事をとることが難しいため、流動食を入れる為の食道チューブを設置して無事手術を終えることができました。

チューブが入っていた穴もふさがり、口から食事をとれるようになりました。

術後は痛みから解放され、しっかりとご飯がたべれるようになり、逆に太りすぎてしまいました。

これからは痛みのないお口で元気に長生きしていただきたいです。