診療内容
もともと、レーザー手術はほとんど全ての外科手術に使用可能であり出血、痛み、感染の危険性が少なく安全な手術方法です。また、レーザー治療は炎症や痛みを伴う疾患を緩和させるものであり、ほとんどの病気はそれらが関与しています。
今までの通常の病気の診察治療に加え、新たな「動物に優しい治療法」が利用可能となっていますので、まずは、お気軽にお電話にてお問い合わせください。
外科: レーザー手術(軟部外科、整形外科、神経外科、特殊外科)
避妊、去勢手術
手術用レーザーを使って、出血や痛みが少ないため日帰り手術が可能です。
乳腺腫瘍摘出術
避妊をしていないメスに多い病気です。レーザーで切り取ることで出血も少なく片側乳腺を大きくとったとしても殆どが日帰りできます。
体表腫瘍摘出術
体の表面にできた腫瘍をレーザーで安全に確実に取ります。殆どが日帰りできます。
軟部外科
胃内・腸内異物除去手術
胃や腸に詰まった異物を取り除くためにレーザーを使うことで胃腸管を切るときにも出血が少なく、安全性が増します。
膀胱結石除去手術
こちらもレーザーで膀胱を切開して結石を取り除くので、術後の血尿も少なくすみます。
会陰ヘルニア整復術
未去勢のオス犬に多い肛門の脇の筋肉の間からお腹の中の脂肪や臓器が飛び出してしまう病気です。こちらも出血が多くやりにくい手術ですが、レーザー手術でとてもスムーズに行えます。
胆のう切除術
胆のう内に石やドロドロの胆汁が溜まってしまう病気の時に行います。通常は大量の出血を伴う手術なのですが、レーザーで比較的安全に行えます。
鼠径(ソケイ)ヘルニア
足の付け根(そけい部)にある隙間から、お腹の中の臓器や脂肪が飛び出てしまった状態であり、手術が推奨されています。
胃捻転
大型犬に多く胃がねじれてしまう病気で、ねじれてしまうと胃の内容物やガスが移動できず膨張し全身に悪影響が出てくる病気です。緊急の処置が必要となります。
横隔膜ヘルニア
横隔膜と呼ばれる膜が裂けて、腹部の臓器が胸腔内に入り込んでしまう病気です。手術による修復が必要です。
断脚
悪性腫瘍などにより断脚せざるをえない場合もありますが、レーザーを使って行う事で失う血液が最小限ですむので、とても有効です。
整形外科
膝蓋骨脱臼整復術
膝のお皿が脱臼してしまう病気です。これらの手術は関節を切るときに出血が多いですが、手術用レーザーを使うことでほとんど出血が無いため、術後も内出血や腫れが少なくなります。
前十字靭帯断裂整復術
膝のお皿の手術同様、レーザーを使うことで出血が少なくすみ、術後も内出血や腫れが少なくなります。
骨折手術
骨折手術にもレーザーは威力を発揮します。通常骨折部位は炎症を起こしていたり内出血を起こしていてやりにくい手術ですが、レーザー手術ではとてもクリーンに行えます。
大腿骨頭切除
股関節や大腿骨の骨に異常がおこった場合に行われる手術です。レッグペルテスなどが代表的です。
神経外科
椎間板ヘルニア手術
椎間板物質が脊髄神経を圧迫しているのを取り除く手術です。筋肉を切るときの多い出血もレーザーで殆ど無く、さらに手術中にも治療用レーザー照射が行えるため手術のみの効果よりも高くなっています。
特殊外科
抜爪術
アメリカでは数多く行われている猫の爪とり手術。CO2レーザーで術後も速やかに回復できます。
内科: 消化器、肝臓、内分泌疾患など
下痢、嘔吐症例
普段良く遭遇するこのような消化器症状も診察しています。
肝臓病
肝臓病は普段外から見ていても見つからないことが多いため、定期的な検査で早期発見しましょう。
糖尿病
水をいつも異常にやたらと多く飲むなどの症状が出たら注意してください。早めの検査で病態が悪化する前に診断治療をしましょう。
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
副腎皮質ホルモンが多くですぎるため様々な症状が出る病気。意外と症状に気づかないケースもあるので定期的な検査をしておきましょう。
副腎皮質機能低下症(アジソン病)
副腎皮質ホルモンが少なくておこる症状です。検査で診断できます。
甲状腺機能亢進症
猫で多い病気です。痩せていて目がぎらついているのが特徴で、検査で診断でき治療薬や専用の治療食も出てきています。
甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンが少なくて起こり、皮膚の変化をはじめ様々な症状を出します。検査で診断し、治療薬を投与します。
泌尿器科: 腎臓、膀胱、尿路系疾患など
急性、慢性腎不全
腎臓の機能が落ちてしまい、状態が悪くなります。早い診断と早い治療が重要ですので、異常があればすぐに診察をうけてください。
膀胱炎
何回もトイレにいったり、尿に血液が混じっている時にはすぐに診察を受けて尿検査をしましょう。
猫下部尿路疾患
猫の膀胱から尿道にかけて起こる特発性の膀胱炎や尿石症を含む病気の総称です。尿道に石が詰まると命に関わるので注意が必要です。
腫瘍科: 腫瘍外科、抗がん剤治療、レーザー治療など
腫瘍外科
肛門周囲腺腫摘出手術
本来出血の多い肛門周りの腫瘍の摘出もレーザーでクリーンに手術できます。
腹腔内腫瘤
体の中にできる腫瘤(できもの)の事で、見た目で異変がわかる乳腺腫瘍などの体表の腫瘤とは違い、進行し体調に異変が起こってからしか発見できないケースが多数ありますので注意してください。
抗がん剤治療
様々ながんに対する抗がん剤治療
がんの種類によって組み合わされたいろんなタイプの抗がん剤を使用して治療します。
レーザー治療
ダイオードレーザーによる抗腫瘍治療
マイルドレーザーサーミアやICG色素を使用した凝固脱落治療。高齢で状態が良くない場合に全身麻酔なしでおこえる代替治療です。
皮膚科: アレルギー、感染性皮膚病、外部寄生虫など
全ての皮膚疾患
アレルギーを始め、感染性皮膚病、ノミ・ダニによる皮膚病も治療します。
耳鼻科: 耳炎、鼻炎、外鼻孔狭窄など
外耳炎
動物では多い病気です。感染性の外耳炎やアレルギー性そしてポリープや腫瘍もありますのでひどくなる前に治療が必要です。
猫のウイルス性鼻気管炎
猫の伝染性の病気です。ワクチンを接種しておくと軽くて済むので毎年ワクチンをうっておきましょう。発症したら早いうちに治療を始めて下さい。
外鼻孔狭窄の矯正手術
鼻が潰れた犬種に多い病態です。CO2レーザー手術の代表例であり、通常のメスで切ると止めどなく血が出てきて縫合もしにくいのですが、レーザーでは出血はほとんどなく、縫う必要すらありません。
歯科、口腔外科: 歯石除去、歯周病、歯肉炎、口内炎、口腔腫瘍、軟口蓋過長レーザー手術
歯石、歯周病
歯のクリーニング
超音波スケーラーによる歯石除去をはじめ、歯周病に対するレーザー照射治療があります。特に歯周ポケットへのレーザー殺菌処置は効果的です。
歯肉炎、口内炎
猫の歯肉、口内炎
口が痛くて食べれないしよだれがひどい時には診察を受けてチェックを受けましょう。
口腔外科
軟口蓋過長手術
これも鼻の潰れた犬種に多い状態ですが、いつもいびきがひどいのが特徴で気温が上がったり興奮すると呼吸困難になる場合もあります。これもCO2レーザーがないとできない手術で、普通に切って縫うと術後の合併症で腫れ上がり呼吸ができなくなってしまうため、怖くて手を出せない手術でした。しかし、レーザーで切除するとあっという間に無出血で切ることができなおかつ縫う必要が無いので術後も全く腫れずにそのまま日帰りできます。
口腔内腫瘍摘出術
口の中にできる腫瘍は悪性のものが多いし、大きくなるスピードもとても早いです。レーザーを使い、出血の多い口腔内の腫瘍も安全に取ります。時には骨ごと切除することもありますが、実はCO2レーザーは骨も切断できるためとても簡単に行えるのが最大のメリットです。
口蓋裂
口の中の上側の壁(上あご)に穴が開いてしまう病気で、食事が困難になったり、くしゃみや鼻水などの症状がでるので手術が必要です。
予防医学: 各種ワクチン接種、フィラリア症予防、ノミ・ダニ予防
混合ワクチン
ワンちゃんやネコちゃんにも、人間と同じように予防接種があります。命にかかわる恐ろしい病気や人間に感染してしまう病気などが、年に1回の注射で予防できます。子犬、子猫の時は数回の接種が必要となります。
狂犬病予防接種
法で定められている1年に1回の予防接種です。接種できない理由がある場合は猶予書を発行します。
フィラリア症
フィラリアという寄生虫が蚊に刺される事により心臓や肺の血管に寄生してしまう病気です。
毎月1回の投薬で予防できますので、毎年忘れずに行いましょう。
ノミ・ダニ
他のワンちゃんやネコちゃんと接触した時や、お散歩で草むらに入ったりするとノミやダニが体についてしまう事があります。ノミやダニは皮膚病やアレルギー、貧血の原因となり人間にも害を及ぼす事があります。
毎月1回の投薬で予防できますので、毎年忘れずに行いましょう。