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胃穿孔の整復手術

今回ご紹介させて頂くのは、バッセトハウンド14歳男の子です。

手術の10日ほど前から食欲が安定せず、時々お腹が大きく張って、げっぷやおならをすると元に戻るという状態で、

前日にはお腹が張ったまま戻らなくなり、ごはんを全く食べなくなってしまいました。

当日はさらにパンパンにお腹が張って苦しそうな様子でよだれが止まりませんでした。

レントゲン検査を行ったところ胃が空気で膨れ、またお腹の中にも空気が溜まっていました。

急遽、開腹手術を行ったところ胃壁の一部に直径5㎜程の穴が開き周囲の胃の組織は変色して一部壊死していました。

また、その穴から漏れ出た胃の内容物により腹膜炎を併発し、腹水が溜まっていました。

 

手術中の写真がこちらになります。

胃に大きな穴が開いているのが認められます。

壊死した胃の組織を切除し、縫合して胃の穴を塞ぎました。

また、感染を伴う腹水を吸引し、きれいになるまで何度も洗浄を繰り返し、閉腹しました。

術後数日は点滴を行い、数日後よりご飯を始めました。

現在はもうお腹が張ることもなく、元気を取り戻し、毎日ごはんを完食しています。

大きな手術を乗り越えてくれたバセットちゃんに、これからも元気で長生きして欲しいと思います。